花祭シーズン、スタート

今日の名古屋市緑区は風冷えの1日でした。
いよいよ、裏起毛素材の靴下も活躍する季節が到来です。

日曜日は、名古屋市を飛び出してぶらり奥三河へ行きました。
お目当てはこの季節に開催される「花祭」です。

多くのエリアは月例祭などの神事を除き、お祭りシーズンは過ぎて日常に戻りつつありますが、奥三河や奥三河を超えた遠州の山奥の地域はこれから「花祭」のシーズンを迎えます。

花祭は厳冬の時期に行われる御祭礼で、原始的な要素を色濃く残した御祭礼でもあります。

古くから、この時期は太陽の力が最も衰える事から、万物の生命をつかさどる妖精たちが大地に沈み込んでしまうと信じられてきたそうです。
そこで、地域の人々は精霊たちの復活を願い、花祭を行うようになったのだそうです。

広場(舞庭)の中心に竈を置き、その周囲をお囃子の音色に合わせて舞手が力強く大地を踏みしめながら1日中踊り、現在では「町内安全」や「大願成就」を祈る御祭礼として人々に受け継がれています。

広く尾張地区等で行われる山車まつりとはまた違った分類にはなるのですが、何処か魂をくすぐるような古典的な御祭礼で、観ている側の私たちも体の芯からエネルギが漲るような不思議な感覚になります。

我が家も保育士仲間の友人の紹介で去年から伺い始めたのですが、独特のお囃子の旋律や掛け声、お祭りの会場を包み込む雰囲気に魅了され、今年も早速17日に設楽町東薗目地区で開催された花祭を堪能してきました。

花祭は10月の下旬から徐々に各地で開催されているようで、保育士仲間の友人は既に東薗目地区の花祭で今年3か所目の花祭を迎えたのだとか。

ちなみに、この友人は春と秋の毎週末は各地の山車まつり、夏の毎週末は山車まつりはもちろん花火大会へ、この時期の毎週末は花祭と、年中お祭りを満喫しているお祭り仲間でもあります。

特に春先は芸能祭りも開催されるので、県外にも遠征していたり、年々そのレパートリーも豊富になりつつあります。

そんな友人に影響されてなのか、我が家も今年は様々な地域の花祭に伺いたくなり、早々今週末の花祭のスケジュールを確認して作戦会議中です。

花祭も、私たちの住む尾張地区の山車まつり同様、流派はもちろん、地域性もあり、花祭に登場する鬼さんたちの表情も個性豊かです。

「鬼」と聞くと、子供の頃の昔話で聴いた「怖い鬼」「悪い鬼」というイメージが大変強いですが、この地域の人々にとって「鬼」はとても身近な存在でもあり、人々がこの地に棲む以前から存在した支配者という存在でもあります。

その所作からも、まるで神様のように感じたり、まるで太古から住む支配者のように感じたり、共に踊り狂う事で時折茶目っ気を垣間見せたり・・・。

花祭シーズンは始まったばかり。
是非、機会ありましたら訪れてみては?

花祭の詳細やお作法について等は「東栄町 花祭」をご覧下さいね。