こどもの日

連休最終日の今日の名古屋市緑区は終日生憎の空模様・・・。
そして「立夏」を迎え、暦の上では夏を迎えました。

今日は「端午の節句(こどもの日)」・・・男の子のいるご家庭では鯉のぼりや武者人形を飾り、お子さんたちの健やかな成長を祈願して菖蒲湯を用意したご家庭も多いのではないでしょうか?

「端午の節句」をはじめ、今や日本の伝統文化になっている節句は、もとは古来中国の文化が日本に流入されたもの。
現在はお子さんの健やかな健康を祈願する節句となっておりますが、古来中国では「邪気や魔物を祓う”厄祓い”」の行事だったそうです。

「端午の節句」の時期である旧暦5月初旬(新暦6月初旬~中旬)は梅雨の季節であり、大雨による災害や病気の流行が起きやすい時期でした。
これらの厄災は「すべて邪気や魔物の毒気のせいである」とされ、菖蒲やよもぎ等といった薬草の放つ強い香りは「邪気を祓う効果がある」とされ、菖蒲湯にして飲んだ事から由来しているそうです。

現在私たちが5月5日に菖蒲の花や根を束ねてお風呂に入れる「菖蒲湯」は、もとはお風呂ではなかったそうで、菖蒲の葉を刻んだお酒やお茶が由来なのだとか。

その他にも、端午の節句の前日の夜に枕の下に敷いていた菖蒲をお風呂に浮かべて無病息災を祈願して入浴した事から現在の「菖蒲湯」の形になったとも云われています。

ちなみに・・・。

少し「端午の節句」からお話がずれるのですが、菖蒲等の香りの強い薬草を球形に編んだものの中に入れて吊るす玉を「薬玉」といって、のちの「くす玉」の由来となったアイテムです。

季節はいよいよ夏を迎えます。
依然と気候が安定しない日も続き、体調を崩しやすい季節でもあります。
どうぞ今宵はこの夏を健やかに過ごせるよう、お子様をはじめ、ご家族皆さんで菖蒲湯にゆったり入ってお寛ぎ下さいね。